当研究所の考え方

Concept

自然との繋がり、心の繋がりを築いて、みんなで幸せに生きよう

当研究所の活動は、人が心身ともに健康に生きるためにはどうしたら良いのだろう?という問いかけから始まっています。

 

私達が資本主義社会に生きている以上、お金は必要です。ですが、自然との繋がりを大切にし、それぞれを尊重し合える人の繋がりがあり、個性を活かして協力し合えることが出来れば、お金だけに依存することなく、時間に追われ過ぎることなく、孤独になり過ぎることなく、心豊かに生きて行けるのではないでしょうか。

 

心豊かに幸せに生きるために、みんなで考え、学び、行動して行けたら嬉しいです。

目標はみんなで助け合って心豊かに生きていけるコミュニティづくり、村づくりです。

実体験がきっかけに

私が自然との繋がり、人との繋がりを大切にして、みんなで共有して生きて行きたいと思うようになったのにはきっかけが大きく二つあります。

 

一つ目は、自然農を学びに行っていた赤目自然農塾での体験でした。

年齢も立場も関係ない人達が目的のため(田んぼなどの修繕作業など)に力を合わせることの素晴らしさに感動しました。

また、自然と向き合うことが素直に楽しく、自分自身の心が童心に還って行きました。

 

二つ目は、フィリピン人の友人の村に2ヵ月間滞在して、一緒に生活したことです。

その村では子どもから大人までが住んでいました。

何か作業をやる時はみんなでやるので重労働でも楽しかったです。頻繁にみんなで集まって村の問題について前向きに話し合っていました。子どもは生活の中で大人から自然と学ぶという姿がありました。子育ては、みんなでやるから楽しいと。若者に聞くと、仲間が居るから「不安なんてない」と話してくれました。

 

こう言った体験から、私もみんなで助け合って心豊かに生きられる生き方を目指したいと思うようになったのです。

やってみては失敗の繰り返し

ある時は、自然農をやりたがっている仲間にも声をかけて、みんなでやり始めました。自分が楽しい!と思うことをみんなで共有したかったからです。

 

ですが、参加者が集まって来ると自分の意見を押し付けたり仲間を批難する人も出てきました。そして人間関係がギクシャクして来たのです。

私にもどうすることもできず嫌になり、その集まりを一旦止めることにしました。

 

次に、また人が集まる場をやっていましたが、また自分がしんどくなって来る。

好きなことを楽しくやろうとしているだけですが、上手く行かなくなる。

 

振り返って考えてみると、結局、物事の問題は人間関係にあり、更に言うと心の問題で上手く行かなくなるのだ、と言うことが分かって来たのです。

そして、自分の中にも上手く行かないようにしている心があることに気づきました。

 

心。

見えないものですが、だからこそ見落としがちであり、でもとても大切なモノ なのですね。

何で繋がるかより、どういう心で繋がるか

結局のところ、人と何かを一緒に長く続けて行くためには、趣味や好きなこと(カタチ)が共通していることも大切ですが、「心」に共通認識があることが必要不可欠なんだと気付かされたのです。

 

コミュニティ、共に生きて行こうとする場(夫婦や家族、仲間)を作る時に、責め合ったり争ったり支配したりではみなが幸せに生きれないし、長続きはしないと思うのです。

 

持続可能な人間関係を築くため、幸せに心豊かに生きていくためには、それができるための「心の学び」が必要だと言うことが分かって来たのです。

自分の心に向き合う

当時の私自身、意見が違う人を受け入れられないところがありました。

今から思えば、自分と全く同じ意見の人なんて居なくて当然なのに(笑)

ですが、違う意見を言われると否定されたように思ってしまったり、逆に自分の意見が正しいと思い込んで押し付けたりしていたのだと思います。

 

その心の奥底には、そうなってしまう何か?があるのですが・・・

その「何か?」に向き合って行くと、親子関係であったり、受けてきた教育の影響であることに気づいたのです。

 

卑屈になったり、優越感に浸ったり、人を責めたり、自分を責めたり、こうでなければいけないと思い込んだり・・・

私達は知らない間に、特に小さな頃に、周りの人や常識(という作られたモノ)から影響を受け、それが今の自分を作り上げてしまっているのだと思います。

 

それが良いとか悪いとかということではなくて、そういうものなんだと言うことです。

そして、「そういう自分が居る」ことを知ることが、少しでも幸せに生きて行くために必要なことだと思うのです。

目指して辿り着けた、幸せ体験

そんな私ですが、自分に向き合って行く過程でパートナーと幸せ体験ができたのです。それはそれは本当に幸せな日々でした。

 

人と協力し合うことは本当に楽しいものですね。聴き合うことで、今まで出せなかった心の内を話せるようになり、信頼関係が強くなって行くのを感じました。仕事、自然農の畑、イベント、旅行などの計画も一緒に話し合いながら。未来の目標も共有して行く。日々の生活の中での小さな喜びを分かち合えることも大きな幸せですね。

 

彼女によって私の心を引き出してもらっているようでしたし、彼女も、どんどん前向きになって行きました。

 人と人生を一緒に創って行くって、こんなに楽しいんだ。

 

残念ながら、それを一緒に体験できた愛するパートナーは、もうこの世には居ません。とても辛く悲しいことです。

でも、彼女のお陰で私はかけがえのない体験ができ、今までになかった心を育ててもえました。

それは一生私の内に残る、消えることのない宝物になりました。

 

せっかくこんな体験ができたのだから、それを自分一人のものにするのではなく、皆と共有したいと思っています。

幸せを感じられる世の中を創って行こう

私達はもっとシンプルに幸せに生きることを目標にして良いのではないかと思います。そのためにはどうしたらいいか?を真剣に考えても良いのではないでしょうか。

 

今までは学校の勉強をして、良い成績を取って、大きい企業に入って、立場を得れば幸せになれるとか、お金が沢山あれば幸せになれるとか。そう思い込まされて生きて来ました。お金も立場も必要ではあります。要は使い方ですから。ただ、幸せになるには「幸せを感じられる心」が育っていることが必須ではないでしょうか?

 その心は、人や自然との繋がりを感じられてこそ育って行くのではないだろうかと、私は思っています。

 

責め合ったり足の引っ張り合いをするより「想い合う」「聞き合う」「協力し合う」方が。コンクリートジャングルより「自然」があった方が、単純に喜びを感じられるのではないかと思うのです。

 

現代日本社会は自然から離れ人との距離も遠のき、幸せを感じにくく希望を持ちにくい世の中になっていると感じます。

それは、戦後教育の影響かも知れませんし、古くからある慣習の影響もあるかも知れません。歴史を学ばないと見えてこないでしょう。

 

でも、だからこそ、みんなで繋がって学び、考え、行動し、次の世の中を創って行けたらと思います。

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