歩いてると右膝が伸び切ってしまい、また膝周りが痛くなって歩けなくなる方の施術と解説の続きです。
前回は、
①症状が出ている右膝の痛み(膝の外側、前側、裏側)の原因は、
1、膝の外、前の痛み・・・股関節を支える筋肉(腸腰筋)の筋力低下
2,膝裏の痛みは足首を支える筋肉(後脛骨筋)の筋力低下
ですが、筋力検査で左足の方が弱いので、弱った左足をかばって右足に負担がかかり、それで右膝に痛みが出た。
根本の原因は左足にあると言う見立てをしました。
元々は左膝を痛めていた?
そこで左足の方が弱っていることを伝えたところ、
「昔左膝を痛めていたんです」と仰るではないですか。
見立て通り、左足を痛めて弱ったので右足に負担がかかっていたようです。
ですから下肢の施術は痛みの出ている右足ではなく、左足からに決めました。
上半身の影響もある?

更に上半身を診てみると、右両腕共に殆ど触れていませんでした。
更に肩は右が下がっていました。
これは上肢は右腕が悪いことを意味します。
これが実は下半身に影響を与えている可能性があるのです。
これらを踏まえて、施術は
①もともと痛めていて弱っている左足
②右上肢
③それに加えて症状が出ている右足
という順番で施術をすることに決めました。
身体は全体で繋がっていますから、症状が出ているところだけを施術しても良くなるわけではないのです。
症状は結果で、それには原因と言う背景があります。
それを探し出すには身体全体を診る必要があると思います。
それでは次回は、施術とそれによる変化について書いて行きます。