ここでは足の指が痛くて歩くのが辛かった方の症例の続きを報告します。
足首と足指の関係
Oさんは、左足が外反母趾になっていて、足首は内転(内側に足首を捻る)のがやりにくい、ということでした。
この2つから推測できることは、
①足首の内側の筋肉(後脛骨筋)
②(特に)親指側を握る筋肉
が弱っていると言うことです。
足指と足首は繋がっていますが、Oさんの場合、足指から足首にかけて内側の筋肉が弱っていることが一番の原因だと考えられました。
ですから、足指・足首ともに、内側のさぼり筋(弱っている筋肉)を重点的に施術したのです。
その結果、施術後の痛みは改善されました。
股関節の影響も?
更に言うと、Oさんは股関節も内旋が行きにくく(内股にしにくい)、外旋が行きやすい(ガニ股になりやすい)傾向にありました。
股関節も足首や足指と繋がっていますから、股関節の筋肉のアンバランスが悪影響を及ぼしている可能性も考えられます。
身体の使い方を変えることが大切
結局のところ、痛みは身体の癖で負担がかかるところに出るのです(過緊張で硬くなっている)。
緩めると一時的に良くなります。
ですが身体の使い方が変わったわけではないので、また同じところに負担をかけてしまい痛みが出ます。
過緊張で負担がかかっているのは、弱って使えなくなっている筋肉があるからなのです。
ですから、緩めることも大切ですが、 原因となっているさぼり筋を鍛えることが根本治療になるのです。