O脚とガニ股
ここでは何故O脚になるのか?また痛みが出るのか?について、症例をもとに書いて行きます。
Mさん(女性 70代)は左膝の痛みが酷くて長い距離を歩けなくなっていました。
見た目は左足がO脚になっていて膝周りが腫れている感じです。
先ずは検査を行いました。
すると、
・左足の筋力が右と比べて弱い。
・股関節の可動域は、
右足が内旋・外旋とも同じくらい動くのに対して、
左足は内旋制限がきつい(=ガニ股気味になっている)。
・左の趾が右に比べて全体的に弱い。
という状態でした。
なぜO脚になるのか?
O脚になるのは股関節が外旋(ガニ股=内旋しにくい)過剰になるからです。
では、なぜそうなるのか?と言うと、それは筋肉のバランスが悪くなっているからなのです。
股関節 の可動域に大きく影響している筋肉が4つあります。
それは、
「腸腰筋・内側ハムストリングス」
と
「腹横筋・内転筋」という筋肉です。
簡単に言えば、前者の筋肉は身体を曲げる筋肉(屈筋)。
後者の筋肉は身体を伸ばす筋肉(伸筋)。
O脚は、股関節~膝関節で、伸筋が弱ってしまい(さぼり筋)、屈筋がそれを補うために過剰に働くという状態になっていることで起こるのです。
それでは次は、なぜ痛みが出るのか?について説明したいと思います。
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