ここでは膝が痛くて歩くのが困難な状態だった方の症例を報告します。
Nさん(59歳・女性)は1週間前に長い階段を登った次の日から右膝が痛くなったそうです。
それ以来、痛みでろくに歩けず、あまり外に出られなくなってしまいました。
膝の外側が痛むのは理由がある
初診時に右膝の痛みはどこに出ますか?と聞くと、「外側」と言うことでした。
外側が痛むのは理由があるのです。
●両下肢の筋力検査をすると、左足の方が力が入りにくいようでした。
●股関節の可動域の検査をしたところ、
右は外旋制限(内股気味であぐらをかき難い)があり、
左は内旋制限((ガニ股気味)がありました。
右股関節の外旋制限(内股気味)が膝の外側の痛みの原因だと考えらました。
と言うことは、右股関節の外旋制限が解消されれば右膝の痛みは改善する可能性があると考えられます。
左足の筋力が弱い原因は?
また両足首とも外返しがやりにくい状態でした。
特に左足の足首の動きが悪かったので聞くと、10年ほど前にアキレス腱を切ったことがあると言うのです。
それが足首の動きの悪さに影響し、左足の筋力低下にも影響していると考えました。
更に聞くと、左足のふくらはぎを庇って右足に体重を乗せる癖が付いているかも、と話されました。
右膝の痛み、一番の原因は左足?
以上のことから考えられるのは、
左足のふくらはぎを痛めたことで右足に体重を乗せる癖が付いていたことで、右膝に負担がかかった?ということです。
施術としては、
①左足の筋力を上げる
②右股関節の可動域改善
という順番で進めることにしました。
それでは、続きはまた後日載せます。